身軽に旅をしながら働くノマドワーカーやワーケーション派にとって、「荷物は少ないほど快適」というのは共通認識だろう。とはいえ、いざパッキングしようとすると、あれもこれも必要に思えて持ち物が増えがち。ここでは、長期旅でもストレスなく過ごすための荷物の厳選ポイントと、コンパクトにまとめるコツを紹介する。
まずは持ち物リストの見直しから
旅の準備は「これがないと困るかも」と不安になりやすい。だが、長期旅であっても本当に必要なものは意外と限られている。
期間と目的に合わせて厳選
例えば1週間程度の出張ワーケーションなら、洗濯できる衣類を少数だけ持っていけば十分。1カ月を超える場合でも、現地で洗濯する前提なら着替えは最小限に抑えられる。
“ないと困る”と“あったら便利”を区別する
絶対に必要な書類やPC周辺機器と、あったら便利なモバイルグッズなどを分けて考えると、荷物の優先度がはっきりする。
圧縮袋や収納ケースの活用
衣類やタオルなど、かさばるものは圧縮袋を使うだけでかなりコンパクトになる。旅先でも洗濯して再び圧縮袋に入れれば、スペースを有効活用できるはず。また、小物類はカテゴリー別にジップロックやメッシュケースで分けておくと、探し物が減りスムーズに取り出せる。
マルチに使えるアイテムを選ぶ
荷物を減らす最大のコツは「1つで複数の用途をカバーするアイテム」を選ぶことだ。
速乾素材の衣類
ジムウェアのように汗をかいてもすぐ乾く服は、洗濯しても翌日に着られる。
折り畳みできるバッグやボトル
サブバッグや水筒は、使わないときにコンパクトに畳んで収納できるタイプが便利。
変換プラグ+USBポート一体型アダプター
海外や国内各地を移動するなら、一つのアダプターで幅広いコンセント形状に対応できると荷物が減る。
ガジェット類は本当に必要か再チェック
パソコン、スマートフォン、タブレット、カメラ…といったガジェットは、一見どれも必要に思えるが、本当にすべて持っていく必要があるのか再確認してみるといい。
スマホのカメラ性能を活用
最近のスマホカメラは高機能なので、一眼レフを持ち歩かずとも十分きれいに撮影できる場合が多い。
クラウドサービスをフル活用
データはできるだけクラウドに保管しておき、大容量の外付けHDDなどは必要最低限にする。
不要になったら現地で売却や配送も検討
長期旅を続けるうちに、「この服もう使わない」「バイクを手放したい」など、不要物が出てくることも。使わないまま持ち歩くよりも、現地のリサイクルショップで売却したり、フリマアプリを活用したりして荷物を処分するといい。思い切って送付や保管サービスを利用すれば、負担がさらに軽くなるはずだ。
荷物が少ないほど、旅はもっと自由になる
パッキングを最小限に抑えられると、移動が楽になり身動きが取りやすくなる。バイクや公共交通機関での移動でも、スーツケースや大きなバックパックを気にする必要がなくなり、フットワークが軽くなるのは大きなメリットだ。モノが少ないことで宿の選択肢も広がるし、部屋が散らからないから気分も爽快。
「これは絶対要る」と思っていたものでも、いざ使わなくても何とかなる場合は多い。ノマドライフやワーケーションを思いっきり楽しむなら、持ち物はとことん削ぎ落としてみよう。きっと荷物の軽さが旅と仕事の快適度を大きく左右してくれるはずだ。